啓蟄(けいちつ)・桃始笑(ももはじめてさく)
2024年3月10日~3月14日の暦
二十四節気(にじゅうしせっき)は 啓蟄(けいちつ)
春になり虫が目覚め動き出すころ
七十二候(しちじゅうにこう)は 桃始笑(ももはじめてさく)
桃の花が咲き始めるころ
七十二候の故郷・中国では、桃は不老長寿や子孫繁栄のシンボル。また「桃源郷(とうげんきょう)」という言葉もありますね。
桃源郷(とうげんきょう)
俗界を離れた別世界。仙境。理想郷。
デジタル大辞泉
詩人・陶淵明(とうえんめい)が記した「桃花源記(とうかげんき)」から生まれた言葉だと言われています。
桃の花の林に迷い込んだ武陵(ぶりょう)の漁師が、外の世界と隔絶した平和で豊かな村を見つけるが、もう一度行こうとして果たせなかった物語
デジタル大辞泉
さらに桃の木には”厄災を払う邪気払いの力がある”とされています。
2016年の韓国ドラマですが、「トッケビ」の中で正体を隠していた死神が、前世の妻である女性が桃の枝を振ったことで姿が見えてしまうという場面もありました。
上巳(じょうし)の節句=ひな祭りで桃を飾るのは、子孫繁栄の願いとともに、健やかな成長を願う厄除けの意味も込められているのです。