語彙を増やすには?

※2022年2月7日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています

  

「書く」お悩みのなかでたびたび登場するのが

・語彙の少なさに苦労した

・語彙を増やしたい

というもの。

  

私もさまざまな「〇〇辞典」のお世話になりながら、表現のバリエーションを増やせるようにしています。

  

  

ところで『とっとっーと会話』って聞いたことありますか?

華丸大吉さんのネタでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

  

  

これは、福岡県民あるあるのひとつで

「ここ、とっとっーと?」

「うん、とっとっーと。」

「あ~、とっとっーと。」

で成り立つ3種類の会話です。

  

  

「ここ、とっとっーと?」

→ この席、とっていますか?

  

「うん、とっとっーと。」

→ はい、とっています。

  

「あ~、とっとっーと。」

→ あぁ、そうなんですね。

  

  

文字として書くと、すべて同じ「とっとっーと」

  

  

イントネーションを変えることで、

疑問文になったり

肯定文になったり

平叙文になったり

します。

  

  

これは「とっとっーと」にどのような意味があるのか、お互いに分かってるからこそ、成り立つ会話です。

知らない方には「と・と・と」しか聞こえないかもしれません。

  

  

日常のやり取りのなかで

近しい人にだけ通じる「とっとっーと」や

あなたの意味と相手の意味が異なる「とっとっーと」で

話をしたり、書いたりすることはないでしょうか?

  

  

たとえば『可愛い』という言葉。

  

あなたは“よく似合っている”という意味で「可愛~い」と伝えたとしても、

相手の方にとって 可愛い=可憐 だったとしたら?

  

  

また “びっくりするくらい美味しい” という意味で「ヤバい」と表現したとき。

  

同世代では「めっちゃ、ヤバい!」と共感を得られても

上司や親戚の方々が “傷んでいる?” “美味しくない?” と思うとしたら?

  

  

いろいろな思いをひとことで表現できるのはとても便利な反面、出番の少なくなった言葉たちは、頭や心の片隅に追いやられ、存在自体を忘れられたり、錆びついて使えなかったりしがちです。

  

  

ときには

『ほかの言葉で言い換えるとしたら?』

という視点で、いつもの“ひとこと”を多彩に表現してみてください。

  

  

言葉たちは

預貯金のように預けっぱなしでは増えず、

適度に出し入れして

さまざまな場面で運用(使用)するから

増えていくもの。

  

  

上手に 言葉の資産運用 なさってみてくださいね。

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