十八番は何と読む?
※2022年5月25日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています
今回は日本語の由来について。
先日22日(注:2022年5月22日)に「スカイツリー10周年」を記念して行われたにらみ
東京スカイツリーきょう開業10年 海老蔵さん 頂上で「にらみ」 | NHK
※同年10月31日、十三代目市川團十郎を襲名
成田屋さん(市川團十郎家)に伝わる文字どおりのお家芸です。
市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)家(成田屋)は、歌舞伎世界で格上の家門。
市川家に代々伝わる有名な演目がたくさんあります。
ところで、現代でも使われる「十八番」という言葉。
あなたは何と読みますか?
じゅうはちばん ○
おはこ ○
はい、どちらも正解です。
一番、二番…と数えるときの十八番は「じゅうはちばん」
カラオケで得意の一曲を披露するときは「じゅうはちばん」でも「おはこ」でもOKです。
成田屋さん七代目團十郎が制定したと言われる「歌舞妓狂言組十八番」
代々伝わる得意な芸から(もちろん大人気!)十八演目を選んだことが始まりです。
その大切な秘伝のお家芸を箱に入れてしまったことから『御箱=おはこ=十八番』となったとか。
私はまだ十八演目すべてを観ていないのですが、あの長~い台詞(せりふ)を噛まずに小気味よいリズムで伝える「外郎売(ういろううり)」が大好きです。