魚上氷
※2023年2月14日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています
さて
【魚上氷】
何と読むでしょう?
あ、いきなりググらないでくださいね。
「私だったら、こう読む」と考えてみるのも楽しいですよ。
私は、字のまま
うおこおりをのぼる
と読んだのですが……
正解は
うおこおりをいづる/いずる
そして
うおこおりをのぼる
という読みもあるそうです。
時代によって、漢字・読みにも多少の違いがあるようです。
割れた氷の間から魚が飛びはねる
氷の割れ目から魚が跳ねあがる
という意味です。
冬の名残はあちらこちらにあるものの
ゆっくりと、着実に
季節は春へと変化して
川の表面を覆う氷が割れ
凍らない水の中を泳いでいた魚が
元気に飛び跳ねる
私も
停滞する(ように思える)時期があったとしても、内側にある思いは凍らせることなく力を蓄え、ゆっくりと着実に次のサイクルへ進みたい
と思う歳時記のことば。
読んでくださるあなたの春が、あたたかなエネルギーに満ち満ちた素晴らしい季節でありますように。