穀雨(こくう)・葭始生(あしはじめてしょうず)
2024年4月19日~4月24日の暦(旧暦では3月11日~3月16日)
二十四節気(にじゅうしせっき)は 穀雨(こくう)
穀物を育てる春の雨が降るころ。
七十二候(しちじゅうにこう)は 葭始生(あしはじめてしょうず)
水辺に葦/蘆が生え始めるころ。
葭=葦(あし)は蘆(よし)とも書き、日本人の生活の中で活用される植物です。
高温多湿の日本の夏。目にも涼しげな風情と、日除や風通しをよくする「夏障子」「衝立(ついたて)」「簾*(すだれ)」などにも葭=葦/蘆が用いられています。また「葦簀(よしず)」は、字の如く葦(蘆)を使って作られる日除け製品です。
*簾は竹製品の方が多いようですが、葭=葦/蘆で作られたものも見受けられます
また鳥たちにとっても寝ぐらとなり、しっかりと根が張ることで川辺などの護岸の働きをしていると言われます。
このようにありがたい植物なので、「あし」ではなく「よし」と呼ぶようになったというのも、言葉を大切にする日本人らしい感性だと思います。