冬至(とうじ)・乃東生(なつかれくさしょうず)
二十四節気(にじゅうしせっき) 冬至(とうじ)
*12/22~1/5
七十二候(しちじゅうにこう) 乃東生(なつかれくさしょうず)
*12/22~12/26
1年でもっとも昼の時間が短い「冬至」
ですが、この日を境に少しずつ日が長くなっていきます。母はよく「冬至を過ぎると、米粒1つずつ日が長くなる」と言っていたので、いつの間にか覚えてしまいました。
一方、寒さに関しては冬至からが冬本番。年が明け、「小寒・大寒」と寒の時期が1年でもっとも冷え込む時期です。それでも朝日が昇る時間が早くなり、日暮れのほの明るさが続くようになると、寒さのなかに春の息吹を感じますね。
この寒い時期に育つのが、乃東(だいとう)
夏に花穂が枯れたように褐色になることから夏枯草(かこそう)、花穂の形が弓矢を入れる靭(うつぼ)に似ているから靭草(うつぼぐさ)とも呼ばれることもあります。漢方薬としても用いられる薬用植物だそうです。
昨日と今日では大きな変化を感じられなくとも、一粒一粒の積み重ねが季節の変化をあらわす様子。冬の寒さのなか成長して、色鮮やかな花々が咲くころにひと足早く色を手放し、薬草として生まれ変わる様子。
迷いなく自分の生命をまっとうする姿に、ある種の潔さとかっこよさを感じるのは私だけでしょうか。