菊の節句 ~重陽(ちょうよう)
9月9日(土)は重陽(ちょうよう)の節句です。
陰陽五行の思想では、数字にも陰陽があり「奇数は陽、偶数は陰」と考えられています。
陽の数字1・3・5・7・9
その最も大きな9が重なるので、重陽。
別名、菊の節句、お九日(おくにち)とも呼ばれます。
菊の花びらを浮かべた菊酒
栗ご飯
粟ご飯
焼き茄子、茄子の煮浸し
といった行事食から
菊枕
被せ綿(きせわた)
菊合わせ
という菊の花や、その香りを楽しむ行事
そして
後の雛(秋の雛)とも呼ばれる雛人形を虫干しも兼ねて飾る風習まで。
日本では仏花のイメージが強い菊ですが、今は種類も多いので、彩りや香りを楽しむアレンジもできそうですね。
また福岡県民の私にとって、「おくんち」の語源「お九日(おくにち)」は身近な言葉。
今年は閏2月が入ったので、旧暦9月9日は10月23日(月)
長崎くんちが行われる10月7日~9日は、旧暦の8月下旬
唐津くんちが行われる11月2日~4日が、旧暦9月中下旬
お九日(おくにち)・・・
ああ、おくんちの頃なのだと感じます。
今年は、週末土曜日となる重陽の節句。
ひと足早い、菊祭りをご自宅でもお楽しみください。