半夏生(はんげしょう) ~雑節
6月30日 金曜日
2023年も半年が過ぎようとしています。
今日は「夏越の大祓(なごしのおおはらい)」
そして
雑節の「半夏生(はんげしょう)」
※七十二候の半夏生(はんげしょうず)は、7月2日から7月6日の期間(2023年)
雑節にも七十二候にも登場する「半夏(はんげ)」
漢方薬に詳しい方でしたら、どこかで目にしたことのある字かもしれません。
サトイモ科の多年生植物 “烏柄杓(カラスビシャク)” のこと。
生薬(漢方薬)として用いられています。
参考サイト 生薬百選71 半夏(ハンゲ)
「半夏生(はんげしょう)」
江戸時代の農民にとって重要な雑節*
雑節とは
季節の移り変わりをより的確につかむ
二十四節気・五節句の補助的意味合い
で設けられた特別な暦日
「現代こよみ読み解き事典」より抜粋引用
梅雨の終期
農家の人たちは、この日までに田植えを済ませ(どんなに気候不順な年でも)このあとは田植えをしない
「現代こよみ読み解き事典」より抜粋引用
という暦です。
生の状態では毒となる半夏生(はんげしょう)
梅雨末期の大雨時期に田植えをしても、毒気にあたり(水はけが悪く、根腐れするのでしょうか)稲が育たない。
そんな生活の知恵を伝えてくれる一つです。
毒となる面も持ちながら、乾燥することによって薬ともなる半夏生(はんげしょう)
また、生姜との相性もよく、その効果を高める性質も。
自分では欠点・短所と思える部分も、形を変え、組み合わせを変えると・・・素晴らしい長所になるのかもしれませんね。