穀雨(こくう)・葭始生(あしはじめてしょうず)
※4月20日にFBページ【ことばの庭】へ投稿したものを加筆・修正しています
4月20日木曜日
旧暦での3月1日
1日=朔日、つまり新月です。
(2度目の牡羊座新月。しかも金環皆既日食なのだとか)
二十四節気では【穀雨(こくう)】
七十二候では【葭始生(あしはじめてしょうず)】
春の土用期間ですが「百穀を潤し、芽を出させる雨」の頃。
そして、水辺では「葭=葦(あし/よし)が芽を出しはじめる」頃。
今はまだ、背丈の低い葭=葦(あし/よし)
これから恵みの雨と、降り注ぐ日差しを受け、スクスクと育っていくのでしょう。
葭(葦、蘆)
あし、が悪しに通じるから、よしと呼ばれるようになった植物。
字面(じづら)だけでなく、音や響きにも心を配る、日本人・日本語らしい発想だと思いませんか。
日本語には「葭(葦、蘆)=あし/よし」のほかに、幾つもの「忌み言葉」があります。
それだけ名前を大切にしたのだろうとも思います。
ご自分の名前
ご家族の名前
ご先祖さまの名前
ご友人の名前
ご近所さんの名前
同僚の名前
さらには
物の名前
生き物の名前
植物の名前
丁寧に名前を呼びたいと思う【葭始生(あしはじめてしょうず)】の日。
たくさんの「よし」が育っていく毎日でありますように。