春土用
昨日(4月16日)は、午後から雷が鳴り始め、ゴロゴロという音は夜まで続いていました。
「ところによっては雹(ひょう)の恐れも」という天気予報でしたが、私の住む地域では激しい雨だけだったようです。
冬に別れを告げる春雷(しゅんらい)
春によく見られる雷。春の季語。特に立春を過ぎてから初めて鳴る雷を初雷(はつらい)という。また、二十四節気の啓蟄(新暦3月5日頃)の頃によく鳴ることから、春を知らせ、虫たちを目覚めさせると考えられ、「虫出しの雷」とも呼ばれた。時折雹(ひょう)を降らせることがあるが、積乱雲による夏の雷のような激しさはない。
12か月のきまりごと歳時記 (JapanKnowledge)
寒暖の差が発生させる界雷(かいらい)なのだとか。
前線に沿って発生する雷。温暖な大気が寒冷な大気に押し上げられて上昇気流となり、積乱雲が生じて起こる。盛夏期以外の雷は、ほとんどこの性質を持ち、春さきに起こるのは春雷という。前線雷。迅雷(じんらい)。
日本国語大辞典 (JapanKnowledge)
今朝は、少し冷んやりした空気に包まれました。
その後、目覚めの太陽とともに気温はぐんぐん上昇。
こうして季節は進んでいくのですね。
たっぷりと水を含んだ大地も、木々も、瑞々しい4月17日月曜日。
今日から『春土用』の期間に入ります。
今は、土用といえば「夏の土用の鰻(丑の日)」を連想する方も多いと思います。
土用とは
・雑節と呼ばれる季節の目安のひとつ
・季節に五行説を当てはめたことで、考えだされたもの
1年に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の前各18日間を指します。
雑節とは
二十四節気のほかにも、こよみには季節を示す目印がいくつかあり、これらをまとめて雑節と呼びます。
国立天文台HP
- 雑節ということばが暦に登場するのは明治20年暦からです。
- 当時掲載されていた雑節のうち、第二次世界大戦後に刊行された暦象年表からは社日が除かれています。
縁起を担ぐのが上手な日本人
『春土用の戌(いぬ)の日に、いのつく食べ物・白い食べ物を口にすると良い』
という言い伝えもあります。
いのつく食べ物
苺(いちご)
隠元豆(いんげんまめ)
芋(春の新じゃがなど)
烏賊(いか)
鰯(いわし)
白い食べ物
豆腐
大根
白米
など
天気も不安定で、寒暖差の大きいこの時期。
ちょっぴりゲン担ぎを楽しみながら、体調を整えるのはいかがでしょう。
2023年の春の土用の戌(いぬ)の日は、4月22日(土)と5月4日(木)です。