清明(せいめい)・虹始見(にじはじめてあらわる)
※2023年4月15日にFBページ【ことばの庭】へ投稿したものを加筆・修正しています
4月15日土曜日
旧暦では閏(うるう)2月25日
二十四節気では【清明(せいめい)】
七十二候では【虹始見(にじはじめてあらわる)】
暦の上では、春から夏へと切り替わる準備のころ。
あと半月もすると立夏(りっか)ですからね。
注:今年は5月6日(土)が立夏
生憎(あいにく)、土日のお天気からすると虹がかかることはなさそうです。
その「虹」という漢字。
どうして虫(むし)偏なのでしょう。
声符は工(こう)。工は左右にわたってそりのあるもので、虹の胴体と考えられている部分はその形。その頭は(げい)の字の従う兒の形で、左右両頭のものとされた。〔説文〕十三上に「(ていとう)なり。、虫(き)に似たり」(段注本)とあり、虹は竜形の獣とされた。ゆえにその字はみな虫に従う。その雄は虹、雌は(霓)という。
字通(JapanKnowledge)より
竜の形の獣、と考えられていたのですね。
さらに「虹霓(こうげい)」について調べると
《竜の一種と考え、雄を虹、雌を霓・蜺としたところから》にじ
デジタル大辞典(JapanKnowledge)より
「霓(げい)」という漢字は
①〈にじ〉色の排列が逆で不鮮明なにじ。副虹(ふくこう)。雌虹(しこう)。
②色とりどりの美しいもの。
③際(きわ)。
④姓。
新選漢和辞典Web版(JapanKnowledge)
という意味を持つのだとか。
今年初の虹は、空に輝く七色の橋に見えるのか?
それとも、雌雄ある竜の姿に見えるのか?
「その日」が楽しみです。