雀始巣(すずめはじめてすくう) 〜歳時記
※2023年3月21日にFBページ【ことばの庭】に投稿したものを、加筆・修正しています
2023年3月21日 火曜日
二十四節気では
【春分(しゅんぶん)】
七十二候では
【雀始巣(すずめはじめてすくう)】
身近な鳥、雀(すずめ)
近年では、その数が減っていると言われていますね。
最近、雀を見かけましたか?
私の住むまち北九州(福岡県)は、関門(かんもん)海峡や周防灘(すおうなだ)、響灘(ひびきなだ)という海と雑木の山々に囲まれた地域です。
以前は工業都市(今はその夜景を楽しむ方も多いとか)、ある時期は公害の街としても知られていました。
幸い、私の暮らす場所には多くの雀たちがいます。
実家も昔ながらの住宅街。
我が家も、ご近所の家々も、雀たちには格好の住まいの様子。
雨樋(あまどい)や軒下(のきした)で、小雀の愛らしい囀(さえず)りが聞こえてきます。
その声に反応するのが3匹の猫たち。
窓辺で首をう~んと伸ばして、動く小さな不思議なものを飽きずに見ているようです。
小さきものも
中くらいのものも
大きなものも
共に暮らせる社会であり続けますように、と願います。