縁起
※2022年2月5日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています
暦を見ると
『大安と一粒万倍日が重なる日』
何となく縁起が良さそう…
そんなふうに感じませんか?
さて
この時の『縁起』は、吉凶に関する意味で使っています。
“縁起物”というときにも使われますね。
そして
『縁起』という言葉
仏教用語で
一切の事物は固定的な実体をもたず、さまざまな原因(因)や条件(縁)が寄り集まって成立しているということ。
仏教の根本思想。
因縁。因果。
広辞苑 第六版 より
というのが第一の意味合いなのだそうです。
また
〇〇縁起、という言葉を見聞きしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
事物の起源・沿革。由来。
広辞苑 第六版 より
社寺などの由来
または霊験などの伝説。
また、それを記したもの
広辞苑 第六版 より
という意味もあります。
日常的に用いる “吉凶の前兆” という意味は、4番目に記載されています。
目には見えない原因(因)条件(縁)ですが
ことばを自ら選び育みながら
おひとりおひとりがよりよきご縁に出会いますように、と願います。