仕事にも使える大和言葉~その①
※2022年5月20日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています
正確に、行き違いのないように伝える必要がある仕事上のやりとり。
相手の方へ失礼のないように言葉を選ぶ必要がある仕事上のやりとり。
考えすぎて四角四面な表現が増え、やたら画数の多い漢字が並んでしまうのではないでしょうか。
四角四面
至極真面目なこと
極めてかたくるしいこと
広辞苑 第6版より引用
そんなときに重宝するのが大和言葉(やまとことば)。
私はそこまで硬い文章を書く必要がないので、
訓(くん)読み
大和言葉(やまとことば)
をしばしば使います。
たとえば
一層(いっそう)には、ひとしお(一入)
重々(じゅうじゅう)には、かさねがさね(重ね重ね)
といった言葉が浮かびます。
また
~出来ないという場合には、~兼ねる(かねる)
一概に~ない(否定)では、強ち(あながち)
過分なという謙遜の場合には、身に余る(あまる)
も使えそうですね。
前後の文脈や言葉、表現にもよりますが
ひとしお
かさねがさね
あながち
~かねる
身にあまる
などのように、ひらがな表記することで硬さを和らげる効果もあります。
どうぞ、ご紹介した
訓(くん)読み
大和言葉(やまとことば)も
お見知りおきください。
余談ですが
仕事の場に向かないな、と感じる大和言葉は
頃合い(ころあい)
含みをもたせる
など、伝え手と受け取り手の解釈に幅が生まれそうなものが挙げられます。