蜂<はち>に想う
※2022年7月31日にFBページ【ことばの庭】で投稿したものを加筆・修正しています
今回は八<はち>にまつわる言葉についてお伝えします。
最初は、七と八の組み合わせの熟語から。
見たたけで眉間に皺がよりそうなものから、落ち込んだときに励ましの意味で使えそうなものまで、さまざまありますね。
・七転八起(しちてんはっき)
いくたび失敗しても屈せず、起ち上って奮闘すること
広辞苑より
・七転八倒(しちてんばっとう)
ころげまわって苦しみもだえること
広辞苑より
・七難八苦(しちなんはっく)
七種の災難を意味する七難(しちなん)と、人生上の八種の苦難をさす八苦(はっく)。つまり、ありとあらゆる苦難
ちょっと重苦しい言葉が続いたので、別の八のつく言葉を探しましょう。
では、四と八、六と八の組み合わせを。
・四方八方(しほうはっぽう)
あちらこちら あらゆる方向
広辞苑より
・八面六臂(はちめんろっぴ)
八つの顔と六つのひじ。転じて一人で数人分の手腕を発揮すること
広辞苑より
さらには
・八方美人(はっぽうびじん)
①どの点から見ても欠点のない美人
②誰に対しても如才なくふるまう人を、軽んじていう語
広辞苑より
今ではほとんど①の意味で使われているように感じます。
・岡目八目/傍目八目(おかめはちもく)
他人の囲碁を傍でみていると、実際に対局しているときよりよく手が読めること。
転じて、第三者には、物事の是非、利・不利が当事者以上にわかること
広辞苑より
八の字は下が広がる形から縁起がよいといわれますね。
ちょっと困った、ということが起きても
七転び八起き(ななころびやおき)
末広がりの人生のイメージで、今日も気分良く過ごせますように。